2014年3月13日  
 

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清華大研究チーム:お金と幸福度はイコールではない

 2014年03月13日08:25
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 李克強総理は2014年の政府活動報告で、「幸福」について2度言及した。中国社会の「幸福」への注目度はますます高まっている。微博(ウェイボー)は人の幸福度指数に影響をもたらすのだろうか?休暇がもらえれば幸福感が得られるのだろうか?1週間のうち、一番幸福と感じるのは何曜日だろう?清華大学心理学部部長、行動とビッグデータ実験室の彭凱平教授率いる研究チームはこのほど、2013年の新浪微博のデータを分析、「幸福」をテーマに研究を行った。中国の学者が国内の全地級市を対象に、ビッグデータを用いて幸福度指数の計算を行ったのは、これが初めて。人民日報が伝えた。

 彭教授の研究チームはまず、中国の文化的・心理的特徴に基づき、また幸福に関する科学的理論を参考に、幸福度を測ることができる中国語の語彙データベースを構築した。これらの語彙は、ポジティブな感情、意義、熱中度、人間関係、達成感、関連イベントなど7カテゴリーに分けられ、計1252の評価指標が設定された。

 彭教授は、「我々は工業・情報化部(省)の統計データに基づいて分析を行った。2013年、中国の微博ユーザーは3億人を突破し、頻繁に微博に投稿するユーザーは約5千万人に達した。これは世界最大規模のサンプルであり、相対的に見て、比較的活発で発言権を持つ中国人を代表していると言える。新浪微博のデータは、他のサンプルよりも正確であり、ここから初歩的な研究成果が得られた」と説明した。

 研究の結果、経済発展と幸福の間には必然的な関連性はなく、最も幸福度が高い都市には杭州、広州といった大都市だけでなく、発達の遅れた都市も多く含まれた。比較的貧しい地域では、幸福度は経済発展と共に上昇し、1人あたりのGDPが3千ドル前後に達すると「ターニングポイント」を迎える。すなわち、1人あたりGDPがこのラインを超えると、幸福は経済発展に伴って急上昇しなくなる。「金があれば幸福感が得られるわけではない。経済が一定の水準にまで発達すると、人は幸福感を高められるその他の要素を考慮しだす」。

 彭教授はまた、次のような見方を示した。

 休暇になれば幸福を感じる、というわけではない。祝祭日の感情への影響は、休暇そのものではなく、祝祭日が持つ意義によるもの。春節や中秋節など、長い歴史と伝統を持つ祝祭日は、元旦や国慶節など、現代の祝祭日よりも多くの楽しみをもたらしている。このほか、土曜日は中国人のプラス感情が最高、マイナス感情が最低の日で、一週間で最も楽しい一日と言える。

 このほか、インターネット世論は想像ほど否定的でないことが分かった。悪い出来事が人に与える影響やショックは、良い出来事よりも大きい。例えば、50元をもらった時の気分は、5元をなくした時ほど強烈ではない。このため、ネット上の掲示板や微博などを見ると、悪い情報ばかりと感じるが、中国人の幸福な体験は実のところ、ネガティブな体験を大きく上回っている。ネガティブな体験は印象が強烈なだけだ。(編集SN)
 
 「人民網日本語版」2013年3月13日

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