市場が未開拓であるという現状は、巨大な潜在市場を捉える絶好のチャンスともいえる。インフィニティは、今後4年以内に現存モデル全てをアップグレードするだけではなく、リニューアルエンジンとトランスミッションを搭載した一連の新モデルを最低4車種は増やす計画だ。また、現存のSUV、乗用車、高性能スポーツカーのリニューアルモデル(アップグレードタイプとダウングレードタイプ)を打ち出す。これらの計画が実現すると、インフィニティの車種は、細分化された高級車市場の85%以上をカバーすることになるだろう。
これらの目標達成に向け、インフィニティは、海外生産拠点の配置戦略を推し進めている。ネイシン社長は、「インフィニティは、栃木工場の生産性をアップグレードするほか、中国・欧州・米国に工場を投資・建設する計画を進めている」と述べた。
ネイシン社長は、中国市場について次のような見方を示した。
中国は、インフィニティのグローバル発展戦略の鍵を握る市場だ。今年中に中国での現地生産を実現し、中国市場に特化した車種を発売する。また、販売店ネットワークを急速に拡大し、中国市場でのインフィニティの競争力を一段と高め、中国の消費者にもより多くの利益をもたらすよう尽力する。これらの全ては、我々が今後長期にわたり、中国市場の将来性について高く評価していることの表れだ。
現在、中国には60カ所のインフィニティ販売店があり、販売ネットワークは全国の重点都市を全てカバーしている。特に昨年は、世界初のフラッグシップ店を中国にオープンした。フラッグシップ店は、インフィニティブランドの顧客サービス模範店として、中国から世界各国の市場に拡大していく。
卓越した品質を備え、革新に満ち、飛び抜けた性能を持つ国際ブランドとしての実力をさらに強化することが、インフィニティにとって当面の最も大きな課題となっている。最近の一連のインフィニティの動きには、国際ブランドとしてのイメージをより高めようという意図が明確に示されている。
インフィニティ・グローバル会社は2012年5月、東洋と西洋の重要な接点である国際化先進都市・香港に本社を移転させた。この本社移転は、インフィニティブランドの国際化戦略が始動したことの表れだ。ネイシン社長は、「インフィニティ本社には、優秀な人材が世界各地から集まっており、従業員の出身国は23カ国に上る。彼らは、さまざまな文化・専門のバックグラウンドを持っており、バラエティ豊かな国際的なコンセプトを我が社にもたらしてくれている」と語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年2月28日