グローバル企業 中国の開発者に注目
【中日対訳】 外資系企業の中国進出はかつて、世界市場向けの低コスト加工組立拠点の設立を目的としていた。改革開放からの30数年間を振り返ると、中国は労働集約型産業のチャンスをつかみ、輸出型企業がもたらす資金・技術・ブランド・世界販売ルートを入手し、多くの外貨を蓄えた。人民日報が伝えた。
今やこの情勢に変化が生じている。中国の人件費の優勢が失われつつあり、外資系企業のみならず中国企業さえ、より低コストの地域に移転し始めている。このような状況下、外資系企業の中国進出の目的は何だろうか。彼らが重視しているのは、中国の国内市場、インフラ、外資政策だ。
中国を研究開発拠点とするグローバル企業が増加している。彼らは中国市場を開拓し、中国市場の特徴に基づき開発を行っている。また彼らにとってより重要なのは、中国のコストパフォーマンスの高い開発者だろう。中国の開発者の賃金は、先進国の7−8分の1と少ない。中国には一流の開発者が不足しているかもしれないが、一定のレベルに達している開発者は多い。IBMは中国で5000名余りのプログラマーを雇用し、モトローラはドイツの研究開発センターを北京の望京地区に移転した。国連の調査によると、中国はすでに米国を抜き、世界一のグローバル企業開発目的地となった。これは中国の伝統的な優勢が失われているが、中国の投資環境は低コスト・大市場という二つの優勢を持つ、非常に特殊なものであることを示している。
世界金融危機後、グローバル企業は中国から離れられなくなった。世界の海外投資が激減する状況下、中国への投資は毎年増加し、今年になりようやく小幅減となった。中国は米国を抜き、外資系企業の直接投資が最多の国家となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年12月19日
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