エアバスは27日、中国航空器材集団公司が同社に70機の旅客機を発注したと発表した。発注総額は百億ドルに達するとされている。新京報が伝えた。
世界2大航空機製造メーカーの米ボーイングと仏エアバスは、中国大陸部の航空各社の中で、ほぼ対等のシェアを占めている。中国民用航空局華東管理局は1985年に1機のA310を導入し、エアバスが正式に中国大陸市場に進出してから29年が経過する。ボーイングは、エアバスよりも中国進出が早かった。ニクソン元大統領の1972年の訪中に伴い、中国は10機のボーイング707を発注した。ボーイングは中国大陸市場に進出してから、すでに42年の歴史を有する。
ボーイングとエアバスは、世界の民間航空の最も重要な製造メーカーであり、両社にとって中国市場は最も重要な市場の一つだ。ボーイングは昨年648機の航空機を交付し、そのうち中国が2割超の143機に達した。エアバスは昨年世界で626機の旅客機を交付し、中国に4年連続で100機以上を交付した。
中国大陸部の航空市場の主な買い手である中国航空器材集団公司、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空などの航空業界中央企業は、どのメーカーのどの機種を調達するかを決める際に、市場の需要や企業戦略の面から検討するほか、政治的に考慮することが多い。
中米・中欧の高官の相互訪問では、経済協力の「贈り物」として、ボーイングもしくはエアバスの大規模発注に関する契約が交わされることが多い。中国国内の航空会社は、製造メーカーと機種・機数に関する意向書に調印すると、中国発展改革委員会、中国民用航空局などの審査を受ける必要があり、最終的に許可された機数を正式な調達計画とする。その他にも、中央企業の中国航空器材集団公司や製造メーカーが、航空機調達の合意書に調印する必要がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月28日