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H7N9型鳥インフルエンザ、ヒトからヒトの感染は未確認

 2014年02月12日14:47
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 近頃、韓国で毒性の強いH5N8型高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されており、中国ではH7N9型鳥インフルエンザの感染例が発見されている。さらに、H5N1型高病原性鳥インフルエンザの感染が、世界の60数カ国で確認されている。鳥インフルエンザウイルスは、なぜ新種が続出しているのだろうか?ヒトからヒトへの感染の可能性はあるだろうか?いかにウイルスの流行を抑制するべきか?これら一連の問題が、人々の注目を集めている。これらの問題に回答するためには、その源となるインフルエンザウイルスから説明する必要がある。人民日報が伝えた。

 インフルエンザウイルスはA・B・C型の3種に分かれる。そのうちA型はウイルスのヘマグルチニン(HA)の違いに基づき、1−16種の亜型に分かれる。またノイラミニダーゼ(NA)の違いに基づき、1−9種の亜型に分かれる。HAの異なる亜型はNAの異なる亜型と結びつき、144種の異なるインフルエンザウイルスを形成する。家禽類、特に水鳥はこれらのインフルエンザウイルスの自然の宿主であり、生存のための栄養と場を提供する。A型鳥インフルエンザウイルスは家禽の他に、ヒト、豚、馬、ミンク、海の哺乳類に感染する。

 しかし種の障壁が存在するため、鳥インフルエンザウイルスのヒト感染は偶然のケースとなる。これまでヒト感染が確認されている鳥インフルエンザウイルスには、H5N1型、H9N2型、H7N2型、H7N3型、H7N7型、H5N2型などがあり、その症状はそれぞれ異なっている。呼吸器系の症状が見られる場合もあれば、結膜炎などの症状が見られる場合もある。H5N1型は近年、ヒト感染が最も多発している鳥インフルエンザウイルスの亜型で、2003年から現在まで世界で648件の感染が報告されており、死者は384人に達し、死亡率が59%と高い。

 2013年3月には、H7N9型鳥インフルエンザウイルスのヒト感染例が、世界で初めて確認された。同ウイルスは鳥インフルエンザウイルスの受容体と結合し、ヒトのインフルエンザウイルスの受容体と結合する特徴を持つ。ゆえにH7N9型は、H5N1型よりも家禽からヒトに感染しやすい。しかしH7N9型の感染例は単発的なケースが多く、一部の家庭では集団感染の現象が見られるが、ヒトからヒトへの伝播については証明されていない。調査結果によると、H7N9型のヒトからヒトへの間接的な感染率は低い。

 生きた家禽を取り扱う市場はウイルス感染の危険な要因であり、ウイルスを持つ家禽やその排泄物・分泌物は、H7N9型のヒト感染源である可能性がある。H7N9型に感染した患者は一般的に、インフルエンザと同じような症状を起こし、多くは発症から3−7日後に深刻な肺炎にかかる。かつ急性呼吸窮迫症候群、膿毒症、感染性ショックに急速に悪化し、さらには各器官の機能障害などに陥ることもある。

 ウイルス性疾患には、現時点では特効薬が存在しない。ウイルスの成長を抑制し、ウイルスの細胞に対する損害を減らすことが治療法となっている。その他のウイルスの治療経験によると、発症後にノイラミニダーゼ阻害薬などの、インフルエンザ薬を早期使用することが効果的だ。またH7N9型のゲノムコードの分析によると、同ウイルスはタミフルに対しても比較的敏感だ。(編集YF)

 「人民網日本語版」2014年2月12日

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