清華大学生命学院の朱聴研究員が率いる研究チームはこのほど、権威ある環境学術誌「環境科学・技術」で、北京市のPM2.5・PM10に含まれる吸入性の微生物に関する研究論文を発表し、微生物の詳細な内容を明らかにした。朱氏は新しい研究方法により、大気中の微粒子に含まれる微生物を初めて分析した。1300種以上の微生物の圧倒的多数は病原性を持たないが、ごく一部の微生物は病原性もしくはアレルギーを引き起こすDNAシークエンスを持っている。北京晨報が伝えた。
朱氏の研究チームは北京市の煙霧発生時の大気から、1300種以上の微生物を発見した。これらの微生物のうち細菌が8割以上を占めており、他にも少数の古細菌とウイルスが含まれていた。
研究者は、この1300種以上の微生物の圧倒的多数は病原性を持たないが、ごく一部の微生物は病原性もしくはアレルギーを引き起こすDNAシークエンスを持っていることを確認した。例えば肺炎レンサ球菌と呼ばれる細菌の、DNAシークエンスの相対存在量は0.02−0.08%となっている。健康な人にとっては特に危険がないが、病気にかかりやすい人の場合は肺炎にかかる可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年2月25日