2014年7月3日  
 

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「トランスフォーマー4」、中国で記録的大ヒットも低評価

人民網日本語版 2014年07月03日15:48

6月27日に米国と中国で同時公開となった米SFアクション映画「トランスフォーマー4」の中国での興行収入が、2日の時点で9億元(約148億円)を突破した。南方日報が報じた。

中国国家映画事業発展特別資金管理委員会など、関連の機構の統計によると、同作品は既に、興行収入に関する26項目の最高記録を塗り替えており、その記録もさらに更新を続けている。中国の映画史上における、全ての最高記録を塗り替えているといっても過言ではない。映画館は、この勢いで行くと最終的に興行収入は20億元(約330億円)を突破すると見込んでおり、「アバター」(2009年)の13億787千万元(約227億円)を超えるのは確実となっている。

興行収入記録を総塗り替え

同作品は上映4日目の6月30日の時点で、興行収入がおよそ7億2200万円(約119億円)に達し、今年中国で最も人気だった「X-MEN: フューチャー&パスト」(5月23日公開)の7億2100万元を超えた。また、下半期は、大ヒットが予想される大作映画の公開予定がないため、同作品が2014年の「興行収入トップ」の座に座ることが確実視されている。また、レイトショーや公開初日、単日の興行収入などの記録も、春節(旧正月、来年は2月19日)前後にお正月映画が公開される前に抜かれる可能性は極めて低いと見られる。

レイトショーや公開初日、単日、2日目から6日目などの興行収入のほか、第二四半期(4-6月)の興行収入などを含めると、同作品は既に30項目以上の記録を塗り替えており、この数字もまた記録の1つだ。これまでの「記録の塗り替え王」は「西游・降魔篇(Journey to the West: Conquering the Demons)」で、24項目だった。さらに、興行収入が13億元(約214億円)を突破すれば、同作品の旗を振るマイケル・ベイ監督の「トランスフォーマー」シリーズ4作の興行収入が計32億5千万円(約536億円)に達し、中国の巨匠・馮小剛(フォン・シャオガン)監督や累計興行収入28億元(約412億円)のジェームズ・キャメロン監督を抜いて、中国映画市場における、累計興行収入最高監督の座に座ることになる。

中国を強く意識した作品に 宣伝も成功

同作品は、中国で記録的な大ヒットとなっているものの、特筆すべき特徴は特になく、米国では映画評論家による映画レビューを一か所にまとめたウェブサイト「ロッテン・トマト」で大不評を買っている。また、中国企業のプロダクト・プレイスメントが目立つため、中国でもブーイングが聞こえている。

同作品が空前の大ヒットとなっている主な原因は、公開前の宣伝に成功したからだ。同作品は、米映画会社「Jiaflix Enterprises」を通して、昨年から中国の映画サイト「電影網」で大々的に宣伝を行ってきた。また、中国の人気女優・李氷氷(リー・ビンビン)ら、中国の俳優・女優を多数出演させたり、中国でロケを行ったり、中国製品のプロダクト・プレイスメントを採用したりして、中国人向けに製作された映画のようになっている。中国の要素が多いことも、中国で大ヒットしている原因だ。


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