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青蔵高原の湖沼、20数年で面積が拡大

人民網日本語版 2014年07月03日15:04

中国科学院青蔵高原(チベット高原)研究所の情報によると、長期に渡るリモートセンシングと地上観測の結果、青蔵高原の内陸閉鎖湖沼の面積が、過去20数年間で2万5600平方キロメートルから3万2300平方キロメートルに拡大し、約26%増となったことが明らかになった。新華網が伝えた。

同研究所の張国慶副研究員は、「1980−90年代まで、青蔵高原の湖沼は全体的に縮小傾向を見せていた。湖沼の面積はその後拡大を始めた」とし、「青蔵高原の湖沼の拡大は、一般的に氷河の融解や降水量の増加が原因とされている。世界的な温暖化の影響を受け、青蔵高原の氷河はこの30年間で15%減となっており、年平均氷河融解水流出量も615億立方メートルから795億立方メートルに拡大した。これらは高原の地表水を増やし、氷河融解水を主な水源とする川や湖沼に重要な影響を及ぼした」と指摘した。

専門家は、降水量の増加と蒸発量の減少が、湖沼の拡大を促したと分析した。青蔵高原の降水量は、1998年から増加し始めている。また大気の雲の層に覆われる面積も拡大し、水面の蒸発量が減少し、水位が上昇し水面が拡大した。しかし中国科学院地球化学研究所の李世傑氏は、「青蔵高原の湖沼の水源は多様化しており、水面の拡大の具体的な原因については、現時点では特定できない」と指摘した。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年7月3日

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