2014年8月8日  
 

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<企画>エボラウイルス、西アフリカで猛威 中国は対応準備万端 (2)

人民網日本語版 2014年08月08日16:50

■現状

エボラウイルス、西アフリカ4国で猛威

〇「守り通せるのは中国人医師だけ」

中国リベリア救援医療チームの周永軍隊長は、次のように語った。

病院では、複数の米国人医師が短期で勤務していたが、感染拡大後、4月に帰国してしまった。エジプト人医師も5月に帰国、残ったのは中国人医師だけだった。中国医療チームの医師は今年4月、院内で現地の医師に対し、エボラウイルス予防・治療に関する簡単な研修を行った。中国医療チームのメンバーほぼ全員が、5月30日、モンロビアの住民コミュニティに出向いて無料診察を行い、エボラウイルス予防に関する知識を広めた。また、医療チームは、ウイルス対策のための宣伝ビラを急ぎ作成し、リベリア在住の中国人に配布した。このほか、医療チームは中国資本企業および華僑華人を対象に、前後して3回、啓蒙活動を行い、彼らにウイルス対策の必要性を訴えた。<詳細へ>

■中国、エボラ熱対応に準備万端

国家衛生・計画出産委員会は7日、「政府関連部門は感染症の国内侵入を阻止する措置を講じている。中国は、検査、診断キット、抗体の生産能力、ワクチンの開発能力など、エボラ熱に対応する科学技術力を持つ」と表明した。

◆国内では未確認、「輸入」の可能性は小

同委員会の宋樹立報道官は、「国内ではエボラ出血熱の感染者が確認されていない」と述べた。

同委員会は専門家による感染状況の研究・判断を進めており、世界保健機関(WHO)との連絡を強化している。WHOによると、エボラ熱がアフリカ以外の国や地域に入る可能性は低いという。

しかし中国疾病予防コントロールセンター伝染病研究所所長の徐建国氏は、「人とモノの行き来があれば、エボラ熱は世界中に影響を及ぼす。予防部門は、低い可能性を最大のリスクととらえるべきだ」と指摘した。<詳細へ>

◆南京ユース五輪、「異常」選手を隔離

宋氏は、「エボラ熱の国内侵入を防ぎ、感染地域に向かう人員の健康を保証するため、関連部門は取り組みを強化している。そのうち口岸(出入国検査場)の管理強化が重点的な内容となっている。国家質量監督検験検

南京ユース五輪が8月16日に南京市で開幕する。ギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネの選手とスタッフに対して、江蘇省検験検疫局とユース五輪組織委員会は特別ルートを設け、感染国からの人員と設備に対して検疫を実施する。江蘇省の現地メディアの報道によると、競技中に身体に「異常」が見られた選手は、隔離されることになる。

◆診断キットが開発

同委員会科学教育司司長の王辰氏は、「中国はエボラ熱の診断キットの開発能力を持ち、いつでも各地の感染予防部門に提供できる。しかし国内ではまだ症例が確認されていないことから、患者に使用することはできない」と話した。

宋氏は、「同委員会はすでにエボラ熱の予防・治療プランを発表しており、感染症の診断・治療・報告の手段を明らかにしている。また各地の医療機関に対して、感染の疑いのある者、もしくは感染者を発見した場合、2時間以内に報告するよう求めている。感染予防部門は、すでに実験室の検査の準備を整えている」と説明した。<詳細へ>

◆抗体の生産、短時間内で可能

徐氏は、「2008年から現在まで、中国には約9つの科学技術重大特別課題があり、10の国家級研究部門がエボラ熱の研究に従事している。各部門はワクチンや治療薬などの研究により、中国のエボラ熱対応に技術的な支援を提供している」と述べた。

王氏は、「米国の2名の患者に対する抗体治療で、効果が出ている。中国は抗体技術の面で、各抗体を生成する能力を持っている。中国はエボラウイルスの抗体の遺伝子を把握しており、抗体を短時間内で生産できる」と語った。<詳細へ>

◆エボラウイルスへの厳格な予防措置5項目が実施=北京

世界保健機関(WHO)がこのほど西アフリカ諸国で猛威をふるっている感染症「エボラ出血熱」の感染状況を発表したことを受け、北京出入国検査検疫局(北京国検局)はエボラウイルスが北京に入り込まないよう予防するため、5日から厳格な予防措置5項目を実施した。

▽エボラウイルスの感染地域に入国した人の検疫検査を行う

▽感染地域から入国した人の健康状態のモニタリングを強化する

▽感染地域からの交通機関などの検査を強化する

▽感染地域からの血液製剤の輸入認可を一時停止する

▽宣伝・教育を強化する<詳細へ>

◆北京、エボラ出血熱に対する検疫・モニタリング強化

西アフリカの複数の国家でエボラウイルスが猛威をふるっている。感染スピードが速く、致死率が高いことから、ますます多くの国家が感染に対する警戒を高めている。北京市疾病予防コントロールセンター担当者は7月31日、「北京市はすでに、エボラウイルスに対する検疫とモニタリング強化策を講じており、ウイルスの感染拡大状況について、片時も眼を離さず注意深く見守っていく。万が一、ウイルスが北京に入り込んだ時には、モニタリングシステムでただちに発見できる」と語った。<詳細へ>

◆WHO 「中国人はエボラウイルス拡散にパニックになる必要なし」

アフリカから中国香港に帰国した女性に、エボラウイルス感染が疑われる症状が出たというメディア報道に対し、世界保健機関(WHO)のポール・ガーウッド報道官は30日、「西アフリカでのエボラウイルス感染拡大は、引き続き厳しい状況にあるが、中国国民がパニック状態に陥る根拠はない」と語った。<詳細へ>

<動画>

◆エボラ出血熱が深刻化 リベリアの中国人医師「職場を離れない」

 

「人民網日本語版」2014年8月8日

 


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