国家インターネット情報弁公室は7日、「インスタントメッセンジャー(IM)を使った公共情報サービスの発展管理に関する暫定規定」を公布した。規定は全10条で、微信(WeChat)を代表とするIMの公共情報サービスを規範化している。微信のソーシャル機能・モーメンツやパブリックアカウントを通じた公共情報サービスに見られる混乱した状況を正すことがねらいだ。新華網が報じた。
微信のモーメンツを含むIMのソーシャル機能は、友人同士が相互交流する場だが、メディア的な役割も担っており、まるで「拡声器」のようにニュースを瞬く間に広めることもできる。しかし、モーメンツ内の情報は玉石混交で、深く考えずに転送するなどの習慣が無責任なデマの拡散を助長している。特にメディア的機能の強い一部のパブリックアカウントによりデマが拡散されやすい。懸念を示したユーザーが運営側に苦情を訴えても、結局は梨のつぶてになることが多い。
微信は6億人を超えるユーザー、4億人のアクティブユーザーを有する、現在中国でユーザー数が最も多く、アクティブ度が最も高いIMだ。しかし、相次ぐデマ事件により、正常なインターネット秩序が破壊され、公共の利益に深刻な害がもたらされている。また、相次ぐユーザー情報漏えい事件により、ユーザーの生命・財産の安全が脅威にさらされている。
己の欲せざる所は人に施すことなかれ。デマの被害者にならないためにも、自らインターネットの秩序の構築者となるよう努め、デマの捏造者・拡散者になることを避けなければならない。
モーメンツではプラスのエネルギーを伝えるべきだ。デマを識別する能力を強め、発言を規範化し、真相を伝えるよう努め、デマの拡散を理性的に抑制し、真相でもってデマ捏造者のたくらみを打ち砕かなければならない。こうすることで、モーメンツを通じてプラスのエネルギーを伝えることができる。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年8月8日