2014年8月25日  
 

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中国語で世界の扉を開けた作家・新井一二三さん

人民網日本語版 2014年08月25日15:51

中国語の作品を手掛ける日本人作家・新井一二三さんは、2011年以降、上海訳文出版社からエッセイ集9作を出版している。人民日報海外版が報じた。

新井さんが中国語を学び始めたきっかけはその美しさに惹かれたためという。作品「私の世代の東京人」の中で、新井さんは、中国語との出会いについて、「初めての授業の時、先生が机の上に置いたソニーのレコーダーから、異国情緒にあふれた中国の音楽が流れ、その後で、生徒が先生の後に続いて、中国語の四声の練習を始めた。あの瞬間、体中に電気が流れるような感覚を覚え、中国語はなんて美しいのだろうと感じた。中国語に『一目ぼれ』したといっても、大げさではない」と書いている。

中国語に完全に魅了された新井さんは1982年、初めて中国を訪問し、路線バスの乗務員の会話を聞いて「美しい」と感動。魯迅(ろじん)や老舍(ろうしゃ)、巴金(ぱきん)など中国の作家の世界へと引き込まれるきっかけとなった。

その後1984年、早稻田大学の政治学科で学んでいた新井さんは、中国教育部(省)からの奨学金を得て中国に留学した。そして、「(奨学金で)中国の南北各地を自由に旅行できたことで、中国に対する理解を深めることができた。旅の途中で現地の人々と交流することで、中国語も習得できた」と語っている。また、「一人立ちは、一人旅から」という本で、中国旅行で見聞きしたことを紹介している。「旅行の本質は、恐怖心を克服すること。安全で慣れた日常生活を離れ、知らない世界へと一歩足を進める。一人旅ができるということは、独立したことの印」と新井さん。


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