中国中央テレビ(CCTV)の科学教育チャンネル「発明大好き」番組制作グループはこのほど揚州を訪れ、ある揚州人の革新的な発明「背中流し機」を取材した。揚州ではレジャーとしての浴場業界が発展しており、浴場の背中流しを担当する職人の技術も有名だ。背中流し機と「背中流しの職人」のどちらが優れているのか、背中流し機は「背中流しの職人」の代わりになるのか?揚州のような浴場文化の発展した都市で、こうした「背中流し機」は受け入れられるのだろうか?揚子晩報が伝えた。
背中流し機の発明には興味深いエピソードがある。根っからの揚州人の鞠蘇成さんは多くの揚州人同様、浴場通いが好きで、背中流しを楽しんできた。鞠蘇成さんの息子は米国に留学しているが、入浴時に背中を流してくれる人がいないため、ある時冗談交じりに父親に対して自動背中流し機を作ってくれと話した。鞠蘇成さんは「欧米諸国には公衆浴場がないから、背中も自分で流すしかない。もし背中流しの職人がいたとしても人件費が高くて、普通の人は頼めないだろう。もし自動背中流し機を作り、高価すぎず操作が簡単なら、市場はとても大きいのではないか」と考えた。
鞠蘇成さんは会社の設計チーム20人あまりを率いて、2年以上かけて「第3世代背中流し機」を完成させ、今年5月に発売した。ドイツの販売企業が欧州での販売について問い合わせてきたという。
おもしろい事に英語には「背中を流す」という言葉がないため、鞠蘇成さんは揚州大学の教授に依頼して「BACRWBBER」という単語を作り出し、また英語の「JUROTHER」商標と中国語の「吉諾利」商標を申請し、世界範囲で登録した。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年8月27日