華春瑩報道官 |
中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は11日の定例記者会見で「力を誇示する日本のいかなる行動も誰への脅しにもならないし、問題解決の助けにもならない。日本側が誠意と実際の行動を示し、問題の適切な解決のために確かな努力を払うことを希望する」と表明した。
――日本が釣魚島(日本名・尖閣諸島)を不法に「国有化」してから11日で2年になる。日本側は釣魚島警備部隊を新設するとしている。これについてコメントは?
釣魚島及びその附属島嶼(日本名・尖閣諸島)は中国固有の領土だ。中国政府には国の領土主権を守る自信と能力がある。われわれは日本側に対して、中国の領土主権を損なう一切の行為を止め、実際の行動によって過ちを正すよう要求する。
(日本側が釣魚島警備部隊を新設するとしていることについて)力を誇示する日本のいかなる行動も誰への脅しにもならないし、問題解決の助けにもならない。日本側が誠意と実際の行動を示し、問題の適切な解決のために確かな努力を払うことを希望する。
――日本やフィリピンの近年の持続的な軍事費増加は、中国の軍事費増加と軍拡に対応するためとの論調がある。
そのロジックには問題がある。中国は平和的発展路線に尽力し、防御的な国防政策を実行している。国防費は透明かつ理にかない適度であり、国の安全保障上の必要に見合ったものだ。
過去2年余りの東中国海、南中国海方面での事態の経緯を振り返れば、全てにおいて先にもめ事を引き起こし、挑発行為をしたのが中国ではなく、日本やフィリピンであることに気づく。中国は自らの領土主権を守るために、必要な対応措置を取らざるを得ない。
重ねて表明したいが、中国は引き続き平和的発展の道を歩むべく揺るがず尽力する。関係国が正常な心構えで中国の発展を受け止め、中国側と共に努力して、アジア地域の平和と安定の維持・促進のためにプラスのエネルギーを貢献することを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年9月12日