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アリババの馬氏 史上最大の米IPOへ説明会

人民網日本語版 2014年09月10日16:26

米国紙「ニューヨークタイムズ」の9日付報道によると、今から約15年前、阿里巴巴(アリババ)グループ創業者の馬雲氏は、起業したばかりの阿里巴巴グループのためにシリコンバレーで資金集めをしたことがある。数百万ドル(1ドルは約106円)ほどの資金を調達しようとしたが、当時は資金を提供してくれる人はいなかった。馬氏は新規株式公開(IPO)の説明会ツアー(ロードショー)初日の8日、集まった投資家約800人を前にして、「私は帰ってきた。今回はみなさんにもっと多くの資金を出していただきたい」と発言し、会場を笑いの渦に包んだ。阿里巴巴はIPOで約210億ドルを調達する計画という。現在の米国株式市場で最大規模のIPOは、VISA社の2008年のIPOで調達額は196億ドルだった。つまり、阿里巴巴は米IPOの資金調達額で新記録を樹立する見込みだということだ。「環球時報」が伝えた。

8日のロードショーは午前6時にスタートし、阿里巴巴上層部がシティグループのニューヨーク市マンハッタンのダウンタウンにある本部を訪れ、主幹事6社のチームと会談。そしてこの日一番盛り上がったのは、ミッドタウンのウォルドルフ・アストリア・ホテルの18階で説明昼食会を開いた時だった。

主催者側は昼食会には投資家500人が参加すると見込んでいたが、蓋を開けてみると800人以上が参加した。投資家たちは午前中からホテルのロビーで長い列を作り、列はホテルの外まで続いた。英国誌「フィナンシャル・タイムズ」の記者の話では、エレベーターに乗るにも30分は待たなければならず、アップル社のスマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone」(アイフォーン)の発表会を思い出したと話す高級ファンドのマネージャーもいたという。

昼食会は午後1時頃スタートした。スーツにシャツ、ノーネクタイの馬氏が主役で、最も強いオーラを放っていた。馬氏は競争相手について質問されると、「それは副社長の仕事。彼は会社を百年続く企業にしようと知恵を絞っている」とかわした。

ブルームバーグ社の9日の報道によると、フェイスブックの創始者のマーク・ザッカーバーグ氏は12年にIPOを行った時、「自分の会社は世界をよりオープンなものにし、コミュニケーションをもっと取りやすくするという社会的責任を履行する。自分たちは金儲けのためだけに事業を行っているのではなく、より多くの事をなすために金儲けをしているのだ」と述べた。馬氏のアピールはより地についたもので、「私たちは努力して働き、会社を長い間存続させる。私たちは会社が102年もつようにと願っている」などと述べた。阿里巴巴は1999年の設立なので、馬氏は22世紀まで継続することを願っているのだ。また馬氏は集まった投資家たちに、「まずは消費者の立場に立つことが必要で、思うままに行動してはならない。顧客が第一、従業員が第二、第三が株主だ」と述べた。香港のアナリストはブルームバーグ社の取材に対し、「馬氏は、米国市場の短期投資家の圧力に屈しないということを言いたいのだ」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年9月10日

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