授業開始前に、各自の携帯を「壁ポケット」に預ける学生たち(北京農業職業学院)
北京農業職業学院はこのほど、多くの学生が、授業中でもスマホを手放そうとしない「うつむき族」と成り果てている状況に対処するため、「授業中は携帯没収」活動を推進することにした。学生は、授業が始まる前に、「携帯一時保管用仕切り付き壁ポケット」に携帯を預けることが求められ、授業終了後、持ち帰る。これまでに、国内の一部大学で、「教室で授業中に携帯を使用することを禁じる」という規定が定められたケースはあったが、同校が試みたこの新ルールは、北京の学校では前例がない。新京報が伝えた。
〇学生:クラスの「移動」に一緒について行く壁ポケット
同学院経済管理学部の学生によると、同校では先週、各学部の各クラスに、「携帯一時保管用仕切り付き壁ポケット」が配布されたという。この壁ポケットは、教室前方の壁に掛けられ、学生は、例外なく、授業が始まる前に、この壁ポケットに各自の携帯電話を預けなければならない。授業が行われる教室が固定されていないため、壁ポケットは、クラスが移動するたびに、一緒について行くことになる。
この学生は、「新ルールが始まった直後は、多くの学生が反発した。片時も手放すことのない携帯を預けてしまって、落ち着かない気分だったようだ。一週間もたつと、多くの学生が、授業開始前に自発的に携帯を壁ポケットに預けるようになった。だが、携帯を絶対に手放そうとしない学生も一部にいる。授業中にそれを見つけた教師は、さりげなく注意している」と話した。