北京市におけるアジア太平洋経済協力(APEC)会議の開催が間近に迫った。中国環境科学研究院の柴発合副院長は25日、「APEC期間中、中国は最高レベルの大気質保障措置を実施する。北京・天津・河北地区では、汚染物質の排出が30-40%削減され、大気質の改善により有利な条件を整える」と語った。
柴副院長によると、北京市は6月以降、一部発電所の閉鎖、老朽化した車両とボイラーの淘汰、クリーンエネルギーの採用、高汚染企業300社あまりの撤退、技術改造・排出削減といった具体的な措置を講じてきた。APEC期間中はさらに、車両のナンバープレート末尾の偶数・奇数による通行規制、重点汚染企業の生産制限を行うほか、一部の工事現場で工事を停止するなどの措置を講じる。
中国環境モニタリングステーションの予報によると、APEC開催前の11月1日から3日にかけ、北京・天津・河北の大部分の地域では汚染物質拡散に有利な気象条件となり、大気の質は良好になると見られる。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年10月27日