2014年12月12日  
 

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大国外交に「敵か味方か」時代の再来? (2)

人民網日本語版 2014年12月10日08:29

 アジア太平洋地域には安全保障に対する2つの方向性がある。一方には、同盟関係を基礎とし、「そちら側の絶対的な安全欠如」こそが「こちら側の絶対的な安全」であるとの考えがある。このような考えは悪循環に陥らざるを得ない。中国が主張するのはもう一つの道である。新たな安全観は、「総合的な安全、共同の安全、協力による安全、持続可能な安全」によって組み立てられなければならない。米国はアジアと欧州で、「そちら側」を想定した同盟システムを構築し、中国とロシアに懸念をもたらしてきた。中国とロシアはこれを背景として戦略的な協力を進めてきた。だが両国には非常に重要な理念がある。すなわち両国は、国家の安全と主権の独立発展を守るために共通点を見出すが、同盟を組んではいないし、それは不可能だという理念である。中国が主張するのは包括性とウィンウィンであり、同盟と対抗ではない。中国とロシアが同盟を組んで欧米に対抗すれば、世界は本当に新たな冷戦を迎えることになってしまう可能性がある。

 大国間には多くの矛盾があるものの、現在の国際秩序をひっくり返すことを望んでいる国はない。中国は、国際的な事務や外交問題の処理にあたって「敵か味方か」という思考を取ることはない。(編集MA)

 「人民網日本語版」2014年12月10日


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コメント

最新コメント

宮田聡美   2014-12-1058.61.249.*
真の大国は、完全な味方もないでしょうが、完全な敵も作りません。ましてや「敵の敵は味方」などと考えて、ならず者や小人までも手を結ぶような無節操な交わりはしません。アメリカが「仮想敵」と「同盟」に固執するのは、真の大国ではなく、図体はデカイが、肝っ玉が小さい国だからです。非常に才能はあるが、まだまだ未熟な国です。