2014年12月9日  
 

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李克強総理が義烏で贈られたでんでん太鼓、国家博物館の正式な収蔵品に

人民網日本語版 2014年12月09日16:29

 百年の歴史のある中国国家博物館は8日午前10時、初めてでんでん太鼓を収蔵品として受け入れた。でんでん太鼓は半月前に李克強総理が浙江省視察時に贈られたものだ。

 11月20日に義烏国際商貿城で、50数年前に義烏の人が様々な困難を克服して起業した際に鳴らしていたでんでん太鼓が李総理に贈られた。李総理にでんでん太鼓を手渡した何海美さんは人民網の記者に「総理にでんでん太鼓を贈ったのは、最初は少し鳴らして欲しいと思っただけでした。義烏ではこの動作には商売繁盛の意味があります」と語った。

 だが何さんが思いも寄らなかったことに、李総理はでんでん太鼓を受け取って鳴らしただけでなく「このでんでん太鼓を国家博物館に寄贈すべきだ」と発言。「私は義烏の人々が起業初期に砂糖を鶏の羽と交換し、でんでん太鼓を鳴らして歩いた歴史を知っている。義烏の日用品は中国の名刺であり、この贈り物は大変貴重で、義烏精神が濃縮されている」と説明した。

■でんでん太鼓は義烏の人々が改革開放初期に様々な困難を克服して起業したことの目撃者であり、国家博物館の改革開放の歴史に関する収蔵品、研究、展示をさらに豊かなものとする

 約120万点もの収蔵品がある国家博物館において、このぼろぼろのでんでん太鼓は余りにも注意を引かない存在だ。羊の皮でできた太鼓の皮はすでに黄ばみ、鉄釘はすでにさび、太鼓本体と玉を結ぶ赤い紐はほつれかかっている。

 だが物資の欠乏していた1960、70年代、義烏から来た行商人はこのでんでん太鼓を鳴らして歩き、砂糖などを鶏の羽など家庭の廃品と交換して薄利を得ていたのだ。

 だが1978年に義烏から来た農村の娘、何さんがでんでん太鼓を鳴らした時には「資本主義の尻尾」や「投機売買」などの罪を着せられた。


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