▽英国の公務員:支給額は勤務時の3分の2
朝9時に出勤して夕方5時に退勤し、週末出勤もない公務員は、英国では比較的楽な仕事と考えられている。賃金水準も中等程度で、退職金も悪くない。英国で公務員の人気が根強い理由だ。
英国の公務員は高給取りとは言えないが、福利厚生が充実している。英国の公務員の最大の福利厚生は年金である。一般の国民と同様、英国の公務員は国家の基本年金保険制度に参加する。これに加えて、政府は公務員のために様々な職業年金保険制度を設けている。
公務員の年金は比較的充実している。同じ公共部門の大学と比較すると、大学の年金は、大学側が職員の賃金の16%、個人が6.35%を保険料として納め、退職後は最終賃金の半分を職業年金として受け取る。これに対して国家公務員は、国側が賃金の平均21.3%、個人が1.5%から3.5%の保険料を支払い、退職後は最終賃金の3分の2を職業年金として受け取る。