「アジア鯉」とは、青魚、草魚、コクレン、鯉、レンギョなどアジア原産8種の魚の総称だ。彼らは、小骨の少ないサーモンやタラを良く食べるが、小骨の多い鯉は食べたがらない。米国は三十数年前、養魚池に増えすぎた植物プランクトンや微生物を制御する目的で、中国から鯉を輸入した。その結果、鯉はどんどん大きくなり、良く肥え、現地の魚がエサとしているこれらの水生生物をほぼ食べつくしてしまった。
結婚して米国に渡った「Angelina」さんは、「米国人の主人と外食する時は、とっても大変。頑固者の彼は、どんな料理もほとんど気に入らない。私が魚を丸ごと料理しても喜ばない。その理由は、魚の小骨が嫌だから。料理は口にそのまま入れられるものであるべきだ、というのが彼の持論だから」と愚痴をこぼす。