◎日本のマンホール、一種の都市文化に
日本の街を歩くと、色彩豊かなマンホールの蓋が至る所で見られる。動物や風景、歴史秘話、あるいは都市の特徴など、様々なデザインが描かれていて、非常に目を引く。
マンホールの蓋に美しい図案が使われ始めたのは1980年代だった。蓋は形によって用途も異なる。例えば、消火栓の蓋は大体四角形で、消防隊員のイラストが刻まれている。模様の違いで各自治体の管轄範囲を見分けることもできる。
マンホールの蓋は今や、日本の都市文化の1つとなり、「マンホールのファン」も多い。彼らはファン組織やサイト、フォーラムを立ち上げ、その熱狂ぶりはアニメや音楽のファンにも引けを取らない。
生活上の問題を解決するところから、一種の芸術にまで昇華してしまった日本のマンホールの蓋。日本の都市運営理念は、どの国にとっても手本にする価値がある。>>