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「中国の宮崎駿」、水墨画アニメの巨匠・馬克宣監督死去 76歳 (3)

人民網日本語版 2015年04月10日08:19

「小蝌蚪找媽媽」(おたまじゃくし、お母さんを探しにいく)

市場の観点から見ると、水墨画アニメの製作過程は煩雑で、芸術的価値と商業的価値の両方を同時に得ることは難しくなっている。「一般のアニメよりもコストが非常にかかる上、現在我々は高度に市場化された環境に直面している。水墨画アニメは中国の国宝ではあるが、市場に適したアニメのスタイルではない」と銭氏は分析する。

過去のアニメのスタイルは市場に適さなかったことから淘汰されていき、新しいアニメのスタイルはまだ形成されていない。さらに海外の成熟した3Dアニメの衝撃も受けている。

銭氏は、「中国アニメは現在、自分たちのスタイルが欠けている時代にあり、方向性が定まっておらず、特に有効な対策も見つけられない状態にある」と語る。

北京映画学院アニメーション学院アニメーション芸術学部の陳廖宇学部長は、「水墨画アニメに対して人々が抱くノスタルジーは、現在の中国アニメに中国らしさが欠けていることに対する不満が反映されている。当然、別の角度から言えば、水墨アニメ製作の中に込められた真心や独創的かつ芸術的な精神、根気などが失われてしまったことに対する人々の無念さが表れている」と語る。

銭氏は、「ノスタルジーは輝かしい過去への追憶だが、我々が必要としているのは中国アニメの新しいスタイルだ。同時に、中国の過去の伝統を分析、継承、発展していかなければならない」として、「中国アニメは必ず復興する。これは単に時間の問題に過ぎない」と語った。(編集MZ)


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