米ニューヨークの「舎楽不動産」の共同起業者の陳麗麗氏は次のように指摘する。「留学生家庭の不動産購入は増加の一途をたどっており、これまで減少した試しがないが、これは中国の富裕層の増加と関係している。中国人留学生の家庭の多くにとっては、海外での不動産購入の圧力はそれほど高くない。例えば米国では、学業を終えてから米国で仕事を続けることを決めた場合、留学生の保護者の多くが卒業間近の不動産購入を選んでいる」
陳氏によると、中国人の海外での不動産購入は、米国やオーストラリア、カナダなどこれまでも移民が多かった国に集中している。だが米国などの不動産市場が飽和してきたことから、投資目的の不動産業者が英国など欧州市場に転戦するケースも現れている。
▽海外ファンド
「株を買うよりはファンドを買う方がお気に入り。株の収益はファンドでも受けることができる」。50歳過ぎの大媽、林玉鳳さん(仮名)はここ数日、若い人たちと資産運用の話に余念がない。
林さんのファンドのバスケットには、米国の不動産に投資する広発基金のQDIIファンドや、匯添富基金のハンセン指数QDII分級ファンドなど海外がらみのものが多い。林さんの投資している投資商品のほかに、海外のファンドに直接投資するプラットフォームもある。
東航金融が打ち出している海外基金の選択購入のプラットフォームは、資産管理会社20社余りと協力し、400以上の海外ファンドを提供している。投資のターゲットは、世界の株式市場や世界の債券市場、外貨、コモディティなどをカバーしている。プラットフォームの多くのファンドの最低投資額は8000香港ドルだが、最低投資額がこれより高いファンドもある。