「90後」とは、一般的に1990年1月1日~1999年12月31日生まれの世代を指す言葉である。「90後」が生まれたのはすでに改革開放政策の成果が現れ、情報化社会への急速な発展を遂げている時代である。したがって、「90後」は情報化社会を何よりも先に体験した世代であるといえる。中国の計画出産政策の影響で、基本的に一人っ子であり、その意味では小皇帝とも言える。時代の発展と変化により「90後」の思想や理念は一世代上の中国人たちとは大きく異なる。そのため「90後」について批判的なことを言う人も少なくはないが、「90後」の価値観も少しずつ受け入れられてきている。そこで、様々な調査結果をまとめてみた。リアルな「90後」の群像を描き出したい。
「80後」たちが結婚を迫られて親や友人たちと激戦を繰り広げている間に、そろそろ晩婚期にさしかかる「90後」たちも「結婚を迫る勢力」と春節の熱い戦いを繰り広げるようになってきた。>>
◆「身長とルックス」が彼氏の決め手
漢紡織大学の出品作「1742人に対する調査にもとづく『90後』女子大生の恋愛・結婚観調査と教育指針研究」調査の結果、同年代の女子大生があこがれる彼氏は、身長175センチ以上で、体型は中肉、もしくはやせ形であることが分かった。さらに、同調査グループは、調査データのうち、支持率が最も高かった、目、耳、鼻、口、身の五官をまとめた、「90後の女子大生があこがれる男性のルックス」を描きだしている。それによると、女子大生があこがれているのは、「背が高いイケメン」であることがよく分かる。
◆61.6%が結婚するとなると「性格」重視
結婚する場合の「惹かれる要素」を聞いたところ、61.6%が「性格」、 47.2%が「能力、才能」、36.4%が「ライフスタイル」、19.8%が「経済收入」、 9.2%が「家庭背景」と答え、「身長、ルックス」は、6.8%にとどまった。>>
◆半数が「2人目はいらない」
注目すべき点は、「80後(1980年代生まれ)」と「90後(1990年代生まれ)」の調査対象者のうち、「子供はいらない」あるいは「こどもは一人で十分」、すなわち「2人目はいらない」と答えた人の割合は56.8%と、回答者全体の割合(47.3%)よりずっと高かったことだ。この結果は、「80後」や「90後」に代表される若年層の出産観に、すでに変化が生じている現実を物語っている。>>
◆育児は親任せにせず、自分で育てる
年齢別に分析すると、「子供の面倒は自分で見ている」と答えた母親は、「80後(1980年代生まれ)」に比べ、「90後(1990年代生まれ)」の方が格段に多かった。アナリストはこれについて、「この結果は、1990年生まれの女性の性格的な特徴と関係がある。彼女らは、親世代の育児法がもはや古臭く、非科学的だと感じている。さらに、彼女らは、インターネット技術を適宜駆使し、育児をめぐる様々な問題の解決法を、便利に、素早く、正確に取得している」とコメントした。>>