中国ドラマの「海外進出」は、業界関係者の「夢」でもあるものの、中国の市場の規模や毎年大量の中国ドラマが製作されているのと比べると、「海外進出」を果たしているのはごくわずかにとどまっている。「虎媽猫爸」の黄瀾プロデューサーは、「昨年製作された中国ドラマは計1万5千話以上。中国ラジオ・映画・テレビ番組交易センターを通して海外に輸出している作品は毎年1万時間ほど。うち、ドラマが7割を占めている。そして、その多くが昔の名作。輸出先も東南アジアに集中している。また、多くが歴史をテーマにした作品で、現代ドラマはとても少ない。欧米諸国には、中国ドラマがほとんど輸出されていないのが現状で、限られた歴史ドラマを除いて、そこで影響力ある中国ドラマは非常に数限られている」と指摘している。
そのような現状の中で、「虎媽猫爸」と「何以笙簫黙」が順調に「海外進出」を果たし、業界関係者は期待を膨らませている。うち、「虎媽猫爸」は、米国やカナダを含む9カ国・地域で放送される。一方の「何以笙簫黙」も、5月1日に韓国の三大テレビ局のひとつMBCで放送が始まった。