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中国の字典「新華字典」が映画化へ ネット界が映画界に改革もたらすか (2)

人民網日本語版 2015年06月15日08:23

一方、ドラマ「橘子紅了」や「大明宮詞」などの監督を務めた中国映画監督協会の李少紅会長は、「劇場版作品は映画界における新たな革命。インターネット時代が、従来の映画工業に賦与した挑戦でもある。映画人は、インターネットが映画産業にもたらした変化を尊重すべき」と「劇場版ブーム」を歓迎し、オープンな態度で受け入れるよう指摘している。実際に、流行曲の「同卓的你(My Old Classmate)」や「栀子花開(Gardenia opened)」、ベストセラー小説「盗墓筆記(The Lost Tomb)」、「鬼吹灯」などが相次いで映画化され、映画館だけでなく、テレビやインターネット、モバイル端末などで視聴されるようになった。

賛成派「中国伝統文化のプラスのエネルギー発信に」

多くのネットユーザーや業界関係者も、「みんな『新華字典』を使っているけど、その歴史について知っている人がどれほどいるのか?」、「『新華字典』は、中国人の記憶に刻まれている文化。うまく映像化されれば、中国伝統文化のプラスのエネルギーを伝えることができるかもしれない。応援する!」などの声を上げ、人気小説などの映像化に「賛成」を投じている。

業界関係者も、「『新華字典』を映画化するのはおもしろい試み。好奇心から映画館に行く人も多いだろう。その好奇心をいかに満たすか、いかにおもしろい作品に仕上げるかが、今後向かい合うべき課題」との見方を示している。

著名な映画評論家・周黎明氏は、「脚本をどのように改編するかが最大の課題。米国では、『セリフの良しあしは役者によって決まり、役者が良ければ電話帳を朗読しても売れる』と言われている。『新華字典』の映画化も同じ課題に直面するだろう」と指摘している。清華大学(北京)新聞・伝播学院の尹鴻・常務副院長も、「映像化しても『大作』にはならず、決して簡単なことではない」との見方を示している。


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