韓国保健福祉部中央MERS(中東呼吸器症候群)管理対策本部は30日、前回の報告時から現時点までに、新たな感染者は確認されておらず、確定患者は182人と変わらないことを明らかにした。死者は1人増えて累計33人、致死率は18%に達した。中国新聞網が韓国メディア報道を引用して伝えた。
同対策本部によると、退院した人は新たに2人増え、総数は95人。現在治療を受けている患者は54人、うち13人の容態は安定していない。
現在、隔離対象となっている人は2638人、前日比44人減った。隔離が解除された人は計1万3354人、直近1日以内に解除された人は218人。
海外メディアの報道によると、韓国当局は、感染拡大が終焉に向かっているという期待を寄せ始めている。韓国国内で隔離対象となっている人は依然2600人を上回っているが、韓国メディアは続々と、MERS感染拡大が終焉に向かっていると報じている。
韓国保健福利部は、「MERSの潜伏期は、今週ピークを迎える。韓国政府は、患者の病状に大きな関心を持ち続け、さらなる感染拡大の防止に尽力する」としている。
また、韓国政府は29日、「160億ウォン(約17億5千万円)の特別予算を確保し、関連各病院に対して支援金を提供する。具体案については、来月発表する」と発表した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月30日