戦争の罪をあやふやにする現行の教育
近年、日本は様々な方法で歴史を美化し、第2次大戦中の侵略行為をあやふやにし、原爆の被害者であることばかりをクローズアップしている。佐藤氏は、それは自分たちだけが被害者だという誤った方向に国民を導くことになり、戦争が如何にして始まったのかを忘れてしまうことになると考える。
佐藤氏は、「私が5、6歳の頃は、日本の侵略戦争について先生も教科書も比較的詳細に学生に伝えるが、今はその内容が粗いことが多く、先生も多くは語らず、子どもたちもよく分かっていない」という。
「私はいつも、人々はなぜ戦争において自分の良心に背くようなことをするのか考えてきた。そうした人間の心理を深く捉え、芸術の形で表現したい」。「舞台劇の創作を通じ、子どもたちに先生が教えない歴史を語ってあげたい」と佐藤氏は語った。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年7月23日