免税店は免税価格でものを買えるが、通信販売モデルと比較した場合、それほど価格的な強みがあるわけではない。天猫国際(Tモール・グローバル)は28日、韓国の免税店グループのロッテグループ、タイの免税店グループのキングパワーグループと提携して、グローバル免税店プロジェクトを開始した。事前に天猫国際で注文し、海外旅行中に空港にある免税店で商品を受け取ることができるというサービスだ。このモデルは消費体験の向上という点ではプラスだが、このネット免税店と天猫プラットフォームの第三者店舗を比較してみると、ネット免税店にそれほど価格的強みがあるわけではない。「北京商報」が伝えた。
天猫国際の韓国新羅免税店の旗艦店では、商品に「この商品は旅客対象で、海外での受け取りになります」というラベルが貼ってある。グローバルネット免税店の価格とオフライン免税店の価格は同じで、商品は免税店から直接発送される。
天猫国際の劉鵬総経理は、「システムの連結により、韓国とタイの免税店の商品価格が天猫国際に直接反映されるようになり、オンラインとオフラインの価格が同じになった。消費者は海外旅行に出かける前に、天猫国際のパソコン端末やアプリケーション端末で商品を選び、「支付宝」(アリペイ)で支払いを済ませ、旅行中に空港で引き取ればよい。キングパワー海外市場部門の呉青総経理は、「注文が入ると、免税店が棚から商品を出して空港へ発送し、免税店が直接顧客の手元に商品を届ける」と説明する。
調査会社・艾瑞諮詢の張向麗アナリストは、「商品の価格は専門カウンター、免税店、代理購入などルートによって異なり、免税店の商品は免税価格で買えるが、店舗への投資など営業コストがかかるため、一部の商品は原産国よりも価格が高くなる。だが海外旅行客や輸入商品を買い慣れた消費者は、価格の安さよりも品質の高さを求める人の方が多い」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月29日