2014年10月にシンクロ中国代表チームのコーチに就任した際、39歳の藤木氏はスペイン、米国代表チームのコーチを歴任するなど、すでに世界中で活躍していた。中国代表チームのコーチになり、再びアジアに戻ってきた形になる。
中国選手の長所について、藤木氏は「多すぎて数え切れないほど。スタイルが良く、足の形が美しく、基礎的な訓練もしっかり行っている。また、日本の選手と同様、皆真面目で熱心。コーチとして、このような選手に出会えることは幸せなこと」と語る。
また、中国チームのトレーニング環境についても「皆同じアパートで暮らし、共に練習している。合同訓練も便利。このような条件は他の国にはない」と評価した。
中国に来たばかりのころ、藤木コーチは西洋文化と東洋文化の違いに悩んだという。「日本でずっと暮らしていたわけではなかったので、中国に来たころは慣れなかった。選手たちに、もっと笑顔を作って、もっと大胆に表現して!と呼びかけていた。また、『言われるのを待つのではなく、何がしたいのか積極的にアピールして』とよく言っていた」。
藤木氏は、自らの経験をふまえ、選手たちには「国際人になるには英語を学ぶべき」と教えている。中国チームの中でも、3人の選手は藤木氏と直接英語で交流しているという。また、世界シンクロ界の最先端を熟知している藤木コーチは選手たちに、「ロシアを超えて世界トップになりたければ、単に優美さを追求するよりも、パワー・スピード・パッションを追い求めることが重要」と繰り返し伝えているという。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月5日