ソロフリールーティンで銅メダルを獲得した孫文雁選手と藤木麻祐子氏
ロシア・カザンで行われている水泳の世界選手権で現地時間7月29日、シンクロのソロ・フリールーティンが行われ、中国の黄雪辰選手が再び銀メダルを獲得した。シンクロ中国代表チームを率いる日本人コーチ・藤木麻祐子氏は、アジアのもう1つの強豪チームである日本について、「『シンクロの母』こと井村雅代コーチの復帰により、日本のシンクロは進化したが、まだ守りに入っている」と語った。
▽中国代表チームに「革新と変化」を
藤木氏はシンクロ中国代表チームの新たな突破口を見出した。「目標というよりも、私が中国チームにどのような変化をもたらせるか、ということだと思う。もっと大胆にやってみようと思う。我々中国代表チームは挑戦者であり、完璧でなくても、常に新しい事にチャレンジしていきたい。守りに入ってはいけない。もっと難度を上げ、もっと大胆に、もっと革新をめざしたい」と語った。
同じく中国チームを率いた前任の日本人コーチ・井村氏と藤木氏はかつて、キャプテンとチームメートという関係だった。日本代表チームについて聞かれた藤木氏は「日本代表チームの進化は井村氏の復帰と関係がある。でも日本代表チームにはまだ足りない部分があり、もっと伸ばすことができる。日本がもっと上を目指すならば、もっと挑戦する必要がある。今の彼らはやや守りに入っている」と指摘した。