灼熱の太陽が照りつける毎日、出勤で冷房の効いた地下鉄に乗り込むと、つい睡魔に襲われるサラリーマンは少なくないだろう。うっかりして、隣に座っている見知らぬ人の肩枕にお世話になることもあるかもしれない。ある人がこのほど、湖南省長沙市の地下鉄車内で、わざと居眠りしたふりをして隣の見知らぬ人の肩に頭をあずけるという実験をしてみた。その様子を映した動画がネット上にアップされると、多くのネットユーザーから感嘆の声が寄せられた。動画に写った乗客の多くが、黙って自分の肩を貸してあげていたのだ。重慶晩報が伝えた。
記者が、微信(Wechat)とフィールド調査によって、50人にアンケート調査を実施したところ、うち28人が、「もし隣の人が本当に眠り込んでしまったら、肩を貸してあげても構わない」と答えた。12人は、「ケースバイケース」、10人は「見知らぬ人に肩を貸してあげたくない」と答えた。
だが、「肩を貸してあげても良い」と答えた28人のうち26人は、「相手が大変だらしない、あるいは身体が不潔、異臭を放っていたら、肩を貸すのは考えもの」と答えた。
社会心理学を専門とする重慶市協和心理顧問事務所の譚剛強所長は、「ほとんどの人は善良で、荒々しく振る舞って不満な気持ちを表明するケースはほぼ皆無だ。肩を貸してあげよういう気持ちの人が大部分を占める。このような振る舞いは、小さな行為ではるが、人の温かい気持ちを反映している」と分析した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年8月7日