東京五輪エンブレム(左)とベルギー劇場のロゴ(右) |
2020年東京オリンピックの公式エンブレムが、ベルギーのデザイナーに「似ている」と指摘されたことについて、このエンブレムをデザインした佐野研二郎さん(43)が5日に記者会見を開き、「盗用という指摘は、全くの事実無根だ」と述べた。台湾「中央社」の報道を引用して中国新聞網が伝えた。
ベルギー側のデザイナーは、2020年東京オリンピックの公式エンブレムが、2年前にベルギーの某劇場のためにデザインしたロゴと酷似しているとして、IOC(国際オリンピック委員会)とJOC(日本オリンピック委員会)に対し、使用停止を求める書状を送った。
2020年東京オリンピック公式エンブレムのデザインを担当した佐野研二郎さんは東京で5日、記者会見を開き、「日本人として誇りを持って創作した。盗用の疑惑に、大変驚いているが、この指摘は全くの事実無根だ」と語った。
佐野氏は、「ベルギーの商標については知らなかった。指摘を受けた後、両者を比べてみた。確かに同じような要素はあるにはあるが、デザインに対するコンセプトは全く異なるものであり、まったく似ていない」と続けた。
東京オリンピック組織委員会の広報担当者も、「東京オリンピック公式エンブレムを発表する前に、ベルギーを含む世界各国の商標について調査、確認をしたが、問題はなかった」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年8月7日