14日午前、天津市政府は記者会見を開き、浜海新区の危険物保管倉庫で起こった爆発事故の最新情報を発表した。市公安消防局の周天局長によると、14日朝9時の時点で、天津公安消防総隊は約140台の消防車、800人以上の消防隊員を事故現場に派遣しているほか、河北省消防総隊も43台の車両、232人の隊員を派遣している。人民網が伝えた。
周局長は「今回の事故の処理には3つの困難な点がある。1つ目は、爆発現場の内部に引火した物質が堆積していること。成分が異なる各種材料が混じっているため、化学反応が生じている恐れがある。処理の過程において、現場の有害な化学物質が何度も小規模な爆燃を起こし、隊員の命が危険にさらされている。2つ目は、サイズ・重量共に大きいコンテナが現場に大量に置かれていること。爆発の後、コンテナが変形して散乱し、その処理と消火が困難を極め、救援活動が遅れている。3つ目は、爆発の波及した範囲が広いこと。広大な範囲に大量の破片や落下物が散乱しており、建築物が倒壊・変形している。事故現場の面積がかなり大きい」と語った。
▽事故現場に入る隊員は人工呼吸器と化学防護服を着用
周局長は現在の消火の状況について、次のように述べた。
4つの消火チームを結成し、13日12時ごろから4つの主な作業エリアで同時に消火活動を実施しており、現在も続けられている。大型ブルドーザー・掘削機を使って3本のルートをつくり、発火した物質の種類と危険の特性に合わせて、泡・粉末などの消化剤を使い分け、消火を行っている。乾燥砂を使って有毒化学物質を埋め、二次災害の発生を防いでいる。