「今後もより多くの中国映画やドキュメンタリーを配信したい」
「当社の中にも、反対する人がたくさんおり、『危険だ』と感じる人もいた。でも、私は必要だと思ったから、一年前に配信を決めた」と川上氏。
「右翼勢力の報復が怖くないか」との質問に、川上氏は、「正しいことをしているのだから、怖くない。自分のやっていることは、日本だけでなく、アジアの平和のためになると思っている。平和が一番大切」と答えた。
それら作品の配信権を手に入れるため川上氏は多大の精力を費やしたといい、「今後、もっと多くの中国の映画やドキュメンタリーを配信したい。日本の翻訳コストは高い。もし日本語の字幕があればもっといい」と語った。
「歴史を教訓にしなければ、悲劇は繰り返されてしまう」
8月15日から配信開始された中国のドキュメンタリー「靖国 YASUKUNI」を再生した回数は2万8千回を超えていた。
また、本稿執筆時点で、「南京!南京!」の再生回数は2万6千回に達した。鑑賞中に、「日本軍は残忍すぎ」、「日本人はこれら歴史的事実を正視するべき」などのコメントを寄せるネットユーザーもいた。
「南京大虐殺をテーマにした中国の映画をずっと見たいと思っていた」という、大阪市に住む日本民間団体の責任者・伊関要さんは、「南京!南京!」を見、「日本の右翼はテレビで、『旧日本軍が中国人30万人を殺すのは不可能。殺されたのは中国の私服軍人。南京大虐殺は存在しない』とよく言っている。そのような考えは根拠がない。でも、テレビでまだそのようなことを言っている人がいて、悲しい」とした。また、「ニコニコ動画」で、「南京!南京!」などが配信されていることを友人にも伝えたといい、「もっと多くの日本人が歴史の真実を知り、教訓にしなければ、歴史は繰り返されてしまう」と訴えた。
「人民網日本語版」2015年8月21日
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