中国商務部(省)は16日の定例記者会見で、今年8月の中国の商務動向を発表した。沈丹陽・商務部報道官によると、8月の全国の輸出入額は2兆400億元(1元は約18.8円)で、前年同期比9.7%減だった。このうち東部地域は全国でも状況が比較的良いが、中西部地域は下げ幅が大きい。中国新聞網が伝えた。
税関の初期統計によると、今年8月の全国の輸出入額は2兆400億元で、前年同期比9.7%下がった。このうち輸出は1兆2千億元で6.1%減、輸入は8400億元で14.3%減だった。黒字は3680億元で20.1%伸びた。ドル換算では、全国輸出入額は3335億ドルで9.1%減、輸出は1969億ドルで5.5%減、輸入は1366億ドルで13.8%減、黒字は602億ドルで20.8%増だった。
8月の対外貿易動向は以下の特徴を示している。
第一に、輸出の下げ幅がいくらか縮まり、輸入の下げ幅が拡大した。第二に、先進エコノミー向けの輸出の下げ幅がいくらか縮まり、BRICS諸国の一部からの輸入の下げ幅が拡大した。第三に、一般貿易輸出の比重が高まり、加工貿易は引き続きマイナス成長となった。第四に、電子機器製品の輸出の下げ幅は小さく、一部の大口商品の輸入量が増加し、価格が下落した。第五に、東部地域は全国を上回り、中西部地域の下げ幅は比較的大きかった。東部地区は輸出入額1兆7603億元で下げ幅は8%にとどまり、全国を1.7ポイント下回った。輸出と輸入の下げ幅はそれぞれ3.5%と13.6%だった。中部地域の輸出入額は1340億元、西部地区の輸出入額は1460億元で、それぞれ19.2%と19.5%の減少となり、減少幅は7月に比べて9.6ポイントと0.3ポイント拡大した。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年9月25日