「海外の支付い面でのイノベーションは日本の金融の制限を突破しようとしている。『LINE』も現在、モバイル支払いサービスの提供に向けて動いている。東京でも『微信』での支払いに目をつけた店舗は増え、『微信』で買い物ができるようになっている」と熊田氏は語る。
「原稿料は『微信』で振り込みました」。北京から東京のライターに「微信」のメッセージを送ると、「原稿料を受け取りました。ありがとうございます」との答えがわずか数秒で帰ってくる。「微信」を気に入る日本人はこれからも増えていくだろうというのがこのライターの見立てだ。
「銀聯」サービスが使える銀行カードを持っており、「微信」のアカウントを申請すれば、モバイル決済サービスはすぐに使えてしまう。サービス範囲は今後も拡大していく傾向にある。
日本で流行する中国ブランドの魅力の一つはその「大衆性」だ。中国ブランドは万人向けのものが多く、便利でコストが低いなどの特徴がある。中国製品はこれまでも同じような路線を取ってきたが、ブランドとしての形成はなかなか成功しなかった。「微信」はこの道を再び歩み、すでに自らのブランドを打ち立て、高い競争力を誇り始めている。「微信」ブランドは今後、世界の金融イノベーションに大きな役割を発揮していく見込みだ。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年10月10日