中国と欧州との間で1日からAEO制度(認定された経済事業者に便益を付与する制度)の相互承認が実施され、中国の高級認証を取得したAEO企業約3千社が欧州連合(EU)28カ国の税関で通関手続きを行う際、EU域内のAEO企業と同等の便益を付与されることになった。おおまかな推計によると、これにより通関の平均検査率が約70%低下し、通関速度は50%以上スピードアップする見込みで、企業の通関、保険、物流などにかかる貿易コスト引き下げに効果があるとみられる。「経済日報」が伝えた。
2014年に中国・欧州間の貿易額は6千億ドル(約72兆2160億円)に達した。現在、中国はEUにとって2番目の貿易パートナーであり、EUは11年連続で中国の1番目の貿易パートナーだ。
中国税関が2008年にAEO制度を実施して以来、これまでにシンガポール、韓国、香港地区、欧州との間で相互認証協定を締結した。またロシア、カザフスタン、エジプトなどの「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線諸国の税関とAEOに関連した協力を積極的に推進し、国際サプライチェーンの相互連携・相互接続を促進し、貿易の便益性向上を推進し、対外貿易企業の発展を支援している。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月2日