IT分野で生まれる新職業　「旅行体験師」「ネット購入値段交渉師」など (4)

▽可能性に満ちた新職業

専門家の分析によると、時代の発展や科学技術の進歩に伴ってインターネットの「職業地図」が絶えず更新していることは、産業構造や雇用構造、人材配置の変化に対するインターネット分野の影響を示していると言える。

これらのIT分野の新たな職業のうち、本記事で挙げた「デジタルメディア芸術スペシャリスト」や「コンピューターソフトウェアテスト技術者」などのポストはすでに比較的成熟し、社会の分業の場面にすでに普及しつつある。一方で、出現してすでにしばらく経つが、まだ挑戦と試練を受け続けている職業もある。例えば「収納師」は、インターネットを通じて家庭の収納デザインの提案と相談を行い、時には家を訪ねて、顧客が家庭の空間を十分に利用するのを助ける。「ネットゲームコーチ」は、ネットゲーマーの相手をして、技術やゲームランクの向上を助ける。「App技術開発エンジニア」は、App向けにプログラムのデザインを行う。「ネットショップデコレーター」は、ネットショップのデコレーションについてビジュアル面での提案やサービスを提供する。

中国社会科学院情報化研究センターの姜奇平事務局長はこうした現象について、「インターネットの発展で生まれた新たな職業は、中国の人才育成方式や雇用の形態、産業構造に対し、長期的で深いレベルの影響を与えることになる」と指摘している。（編集MA）

「人民網日本語版」2015年11月30日