北京大学の研究チームは化学気相成長(CVD)法を用い、成長条件の改善を通じ、ガラス表面でのグラフェンの直接生成を実現した。これはグラフェン材料とガラス産業の融合を加速し、グラフェンガラスの量産化を促進する可能性がある。この最新の研究はこのほど、学術誌「ネイチャーマテリアルズ」に掲載された。新華網が伝えた。
ガラスは低価格で光透過性の高い伝統的な建築材料の一つだ。グラフェンガラスは炭素原子によって構成される単層構造を持つ炭素材料で、現在知られているうち最も薄く頑丈で、室温条件で最高の導電性を持ち、高い柔軟性を誇るナノ材料だ。グラフェンガラスはガラスの光透過性と、グラフェンの導電、熱伝導、表面の疏水性といったメリットを兼ねそろえるため、将来的に熱で色変化する窓、霜よけ窓ガラス、光触媒などでの活用が期待される。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年11月30日