王毅外交部長(外相)は5日、英国のハモンド外相との会談後、シリア問題に関する声明を共同発表した。全文は以下の通り。人民日報が伝えた。
中国と英国はシリアの人々が受けている苦難、極端に悪化した人道情勢、長期的な衝突と持続的な暴力、過激思想の影響およびシリアが地域にもたらす不安定効果に重大な懸念を表明する。衝突によりすでに数十万人が死亡し、数百万人が家を失った。
国連安保理常任理事国として、われわれは先日2254号決議に賛成票を投じた。われわれは引き続きシリア国際支援グループの取り組みに積極的に参加し、地域の国々と共に努力して、ジュネーブ会議声明における「シリア人主導、シリア人のもの」の政治的移行に完全に基づき、戦争行為の終結を支援する。両国はシリア問題の政治的解決に尽力する。われわれは、シリアの人々がシリアの未来を決定し、国連は調停の主要なチャンネルとしての役割を発揮するべきだと強調する。停戦と政治的解決は緊密に関係している。
シリアの人道状況は特に厳しく、直ちに助けが必要だ。約1350万人のシリア人は人道支援を必要としている。われわれは国際社会に対して一層の行動を呼びかける。われわれは他の60カ国と共に2月のロンドン会議に参加し、国連への一層の資金拠出および長期的な支援を含む緊急援助の方法について協議する。
われわれはテロ対策と政治解決のプロセスを同時に推進することに合意する。両国は共にテロの脅威に直面しており、シリアおよびイラク国内の、国連安保理の認定した全てのテロ組織の取り締まりで共通の利益を有している。われわれはあらゆる形態のテロリズムは国際平和・安全にとって最も重大な脅威の1つであり、いかなるテロ行為も、その動機、時間、場所、実行者のいかんに関わらず逃れようのない犯罪行為であることを強調する。われわれは引き続きシリアの衝突を含め中東、北アフリカその他の地域におけるテロ対策を支持する。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年1月6日