今年もうすぐ80歳となる車洪才氏は少数言語の辞典を編纂したことで、国内外のメディアから注目を集めている。京華時報が伝えた。
車洪才氏は中国伝媒大学国際伝播学院(北京広播学院)の特任教授。1975年に国務院が開いた全国辞書業務会議で、10年間で160種類の外国語の辞典を編纂することが決定された。その中に「パシュトー語中国語辞典」も含まれていた。1978年、商務部は編纂作業を車洪才氏に委託し、36年後になってついに正式に出版された。ただこの期間中、誰一人としてこの作業について問い合わせをしたり、催促しなかったので、メディアの一部は車氏は「忘れ去られた国家任務」を半生かけて完成させたと報じた。
しかし車氏はメディアのこのような報道には同意できないとし、誰も問い合わせなかった点について理解を示した。
パシュトー語はアフガニスタンとパキスタン北西部エリアのみで使用される。この二つの地域は伝統的な農業発達地区のため、パシュトー語にも数多くの農業関連語彙が含まれ、それがさらに宗教的な内容と関わってくる。特に宗教的な内容に関してはでたらめな内容を書くわけにもいかない。パシュトー語を学ぶ学生たちは、ツールとなる辞書が無いため、しばしばパシュトー語をロシア語またはペルシャ語に翻訳した後で、さらに中国語に翻訳して学んでいる。