肌の色の変化は、人類の進化の歴史における重用な出来事だ。このほど中国科学院昆明動物研究所が発表した情報によると、同研究所の科学者は複数の科学研究機関と協力し、約1000人の東アジア人から血液のサンプルと肌の色に関するデータを集めた。DNAチップによる解析を通じ、肌の色が暗いオーストロアジア語族(中国の雲南省および東南アジア諸国の人々)と肌の色が明るい漢民族の間で遺伝差が最大の色素遺伝子「OCA2」を発見し、東アジア人の肌の色の分子メカニズムを解明した。科技日報が伝えた。
さらなる分子進化分析によると、OCA2は東アジア人の間で強いダーウィン選択を受けることが分かった。そのうちあるアミノ酸の突然変異が東アジア人の間で広く分布しているが、欧州・アフリカ人にこの変異は見られない。肌の色に関する分析、メラニン細胞の機能に関する実験、ゼブラフィッシュの遺伝子組み換え実験、ラットの「Cas9」遺伝子突然変異点の組み換え実験、透過型電子顕微鏡分析システムにより、この突然変異がヘモグロビンの合成と成熟に大きな影響を及ぼし、東アジア人の肌の色を決めることが分かった。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年1月18日