〇「結婚を催促する」と「結婚の催促に抵抗する」-親子2世代にとって「耐え難い窮状」
両親世代が「結婚を強く迫る」一方で、若者世代は「奮起して反抗」する。若者たちが組織した「アンチ結婚催促連盟」が、クラウドファンディングで集めた資金で北京地下鉄東直門駅に広告を出した。広告には、「お父さんお母さん、心配しないで。世界はどこまでも広く、人の数だけ人生もある。独身のままでも幸せな人生を送ることができるよ」というメッセージが掲載されていた。広く社会の関心を集め、家族に自分たちの心の声を届けたい、というのが、この広告の狙いだ。
南開大学メンタルヘルス指導センターのセンター長を務める袁辛教授は、「いつごろ結婚するの?結婚するつもり?それともしないつもり?―社会における競争がますます激化し、人々の生活のリズムが加速している今日、親世代と子世代は、結婚問題について、対立した視点を持つ傾向にある。さらには、お互いの気持ちが『全く理解できない』というレベルにまでエスカレートしがちだ」と指摘した。
〇相手に対しての寛容度を高め、「母親の結婚観」を生活に取り入れることも必要
「私が娘を育ててきたのは、ひとえに娘を愛していたから。娘を結婚させるために娘を産んだ訳ではない!」――。あるネットユーザーが、微信(Wechat)上での母親とのチャット内容を「母親の結婚観」と題して投稿した。この冷静な母親とのチャット内容について、「本当に良いお手本だ。世の多くの両親に見習ってもらいたい」など、「いいね!」の声が、多くのネットユーザーから寄せられた。