中国語ブームは中外交流における言葉の壁を無くすだろう。南開大学中国語学・文学学院の冉啓斌准教授は「言語の人気と国家間の協力と交流は互いに助け合い、補完する関係にある。たとえば中国と旧ソ連、中国と欧米との交流が始まると、ロシア語ブームと英語ブームが到来した。そしてロシア語と英語のブームが今度は中国と旧ソ連、中国と欧米の交流の発展と深化を後押した。中国語ブームは中外協力と交流に必要であるだけでなく、中外協力と交流の推進力にもなる」と述べた。
コミュニケーションが中外協力の前提条件
エジプト「アルアハラム」理事長のアブデルモネム・サイード氏は「中国が提唱する『一帯一路』は、古代シルクロードの単なるコピーではなく、異なる国情と文化を有する国々が平和かつ平等な協力を展開する現代のシルクロードだ。より効率に優れた提携を実現するためには、互いの理解が不可欠だ。相手の国の歴史や文化を理解することで、相手の国情と民意も理解できる」と語った。
第一回「シルクロード杯中国国情知識コンテスト」がこのほど、キルギス共和国南部にある都市オシで開催された。宋利群・駐オシ中国総領事は開幕式の挨拶で、「オシ大学に孔子学院が設立されてから、この地は空前の中国語ブームとなっている。このような中で行われた中国国情知識コンテストは現地の人が中国への理解を一層深めるのに役立つだろう」と述べた。
言語は文化の運び手としての役割を担っている。中国語を学ぶ外国人がますます増えていくことが、中国の国際的地位と国際的影響力の上昇にある程度反映することだろう。