実のところ、南方航空、中国国際航空、東方航空、厦門航空など数多くの航空会社が、昨年すでに、販売手数料の基本料をゼロとしたが、その多くが国内線航空券の販売手数料だった。だが、今回、中国国際航空を含む各航空会社が再び販売手数料の見直しを行い、国際線航空券の販売手数料も全てゼロとした。これにより、航空券販売手数料「ゼロ」の時代に本格的に突入することとなった。
航空会社が航空券販売手数料をゼロとしたことは、零細旅行代理店にとっては危機的状況に陥ることを意味する。ある国内の航空券販売代理店は、「代理店は、多額のチケット代金を立て替えなければならない。もし資金ストックが追いつかなくなれば、資金繰りが窮地に陥る。販売手数料がゼロとなった今、航空券の売上が芳しくない上、マージンも獲得できないとなれば、生き残る道がほぼ閉ざされたことになる」と窮状を訴えた。
消費者の立場から言えば、販売手数料が航空券代金総額に占める割合は極めて低いことから、手数料撤廃が現行の航空券価格に対する影響はほとんどないと見られる。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年2月26日