第20回釜山国際映画祭のクロージング作品となった「喊•山」や4月1日より封切られる洪金宝(サモ・ハン・キンポー)主演・監督、劉徳華(アンディ・ラウ)も出演する「我的特工爺爺」など、知名度が高かったり、有名俳優が多数出演している映画作品のいずれもが歴代の北京国際映画祭を通じてその撮影企画を実現させている。北京国際映画祭組織委員会副秘書長で中国電影合作制片公司総経理の苗暁天氏はこのほど北京市新聞出版広電局の取材を受け「北京国際映画祭はその成立からわずか6年で、非常にスピーディな成長を遂げ、現在ではすでに中国における最も重要な映画祭の一つとなっており、業界でも広く認知されている。北京国映画祭は中国映画界の映画人の交流、映画作品の売買における重要なプラットフォームになったと言っても過言ではない」と語った。中国放送網が伝えた。
○北京国際映画祭はアジア最大の一大映画売買市場
ベテランの映画市場関係者である苗副秘書長は、北京国際映画祭は中国映画産業の発展に重要な促進作用をもたらしていると考えている。「映画祭の取引額は非常に高く、毎年数多くの映画売買取引がここで成立している」。
北京国際映画祭の公開資料によれば、昨年行われた第5回映画祭の「電影市場」における契約プロジェクトは36件、契約金額は前回比32%増の138億4500万元(約2403億円)に達し、東京映画祭等のアジア各地の映画祭を上回り、アジア最大の映画市場となっている。また4回目までの映画祭では合計80件のプロジェクトについて契約や協議が成立しており、その取引総額は278億1900万元(約4829億円)にも上っている。「電影市場」は北京国際映画祭のメインイベントの一つであり、総合的なサービスプラットフォームの構築に力を入れ、映画作品の展示、宣伝紹介、交流と売買取引を促進している。
苗副秘書長は「中国市場の発展は非常にスピーディで、2009年に中国はその映画市場がやっと第10位にランキングされたばかりだったが、2012年には中国は日本に代わり世界第二の映画市場となった」と紹介した。