2人っ子政策の実施を受けて、河南省の精子バンクには精子を求める人々が多く訪れピンチを迎えている。このほど河南省人類精子バンクを訪れたある精子提供ボランティアに密着し、精子提供までの流れを取材した。鄭州晩報が伝えた。
精子提供者のほとんどが1次検査で失格
河南省人類精子バンクに現れたのは1996年生まれの精子提供ボランティアの姜さん。精子バンクスタッフの王琳凱さんが相談室で対応してくれた。
姜さんは初めての精子提供ということで、王さんから1枚のフロー表を渡され、精子提供の全プロセスに関する詳細な説明を受けた後で、今度は1枚の同意書が渡された。
同意書にサインすることが精子提供への第一歩となる。姜さんはサインして、王さんが間違いがないことをチェックすると、彼を「神秘の小部屋」に連れて行った。彼はそこで1回目の精子サンプルの採取を行うという。この1回目の採取は提供用ではなく、精子の運動性を検査するのに用いられる。
「精子の運動性の検査に合格した人だけが次のプロセスに進むことができる。ほとんどの人がこの1次検査で失格してしまう」と王さんは語った。訪れる人のほとんどが事前に何も準備していないため、1回目の精子運動性に不合格だった場合、もう1回検査のチャンスが与えられる。もし2回とも不合格だった場合は、精子を提供できない。
姜さんが「小部屋」から出てくると、王さんは指紋採取を行った。指紋採取は1人で何度も精子提供をしたり、精子提供に成功しなかった人が何度も試そうとしないようにするためだと説明した。