王さんは「中国では、1人は一生のうち精子提供できるのは1回に制限されており、何度も精子提供をしてはならない。また提供された精子は1人あたり最高でも5人の女性にしか使用することができない。もし1人が提供した精子で5人全員が妊娠したとしても、残りの精子は廃棄処分され、二度と使用されることはない」と語った。
精子提供者は無料で精子サンプルの保存が可能
精子提供ボランティアは謝礼を受け取る以外、全てのボランティアは自分の精子を1サンプル無料で凍結保存することができ、万が一の場合に備えることができる。そのため、無料の精子凍結保存を目的として提供にくるボランティアも少なくないという。
またいわゆる精子凍結保存とは、つまり生殖の保険(自己精子保存)であり、超低温凍結技術により事前に精子を保存しておき、将来的に必要が生じたら、精子を融解して人工授精などの生殖治療に使用することができる。
王さんは「現在、卵子の凍結保存技術は倫理的にも法律上でも未解決の問題があるが、精子の凍結保存はすでに成熟した技術であり、凍結保存に関しての問い合わせも少なくない」と語る。
また、現在最も多いのが癌患者、特に放射能治療前の患者の精子保存だという。自身で精子を保存する場合の年間費用は2640元(約4万6千円)で、癌患者の多くが将来的な妊娠・出産のため、問い合わせにくるという。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年4月1日