今回「最も売り上げた書籍」というギネス記録を樹立したことに対し、商務印書館の中国語編集センターの余桂林センター長は、「紛れもなく、中国全般でこの辞書を使用している人が多いことが記録を樹立した要因の1つだが、この辞書が知識の普及などの分野で大きな役割を果たしており、億千万の読者が一生を共にする声なき教師になっている。特に大半の小中高生から見ると、この辞書は知識を吸収するスタート地点であるだけでなく、疑問を解いてくれる良き先生であり良き友でもある」と率直に語った。
1953年の初版から2011年の第11版まで、それぞれのバージョンで言葉の変化を呈しており、それぞれの時代と社会の特徴を反映している。「新華字典」は映写機のように新中国の時代の移り変わりを記録・反映している。
余センター長は、「改訂作業はずっと実施されてゆく」と説明し、社会は目まぐるしく変化し、文字の説明・用法も変化するものだ。従って毎年のネット流行語も彼らが注目する内容であり、数年連続で登場するネット流行語も改訂を通して最新版の「新華字典」に加わる可能性もあると話す。
余センター長は例を挙げて。「第11版の『新華字典』で、『晒』という字の解釈に『給料を晒す』、『写真を晒す』という注釈を加えた。さらに『車奴(自動車の維持に苦しむ人)』、『房奴(住宅ローンの返済に苦しむ人)』などもある。しかし非常に慎重に行っている。普通は最も重要で最も普遍的で最もよく使われる言葉が掲載されている」と話した。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年4月15日